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YMYLとは何か、Googleが特に厳しく評価する理由

SEO・運用

情報の質が、人生に直結

What Is YMYL?

これまでの記事でE-E-A-Tの基本と実装方法を扱ってきましたが、その中で何度も登場していたのが「YMYL」という言葉です。E-E-A-Tがどれだけ厳しく問われるかは、実はこのYMYLに該当するかどうかで大きく変わります。今回は、YMYLとは何かという定義から、該当するカテゴリ、そして2025年の重要な更新内容まで、SEO担当者が押さえておきたいポイントを整理していきます。


目 次

  1. YMYLとは何か
  2. YMYLに該当する主なカテゴリ
  3. 2025年9月の更新で何が変わったか
  4. なぜYMYLは高い基準を求められるのか
  5. YMYLは「ランキング要因」ではない、という位置づけ
  6. AIによる大量生成コンテンツとYMYLの厳格化
  7. 自社サイトがYMYLに該当するか判断する方法
  8. まとめ

読了目安: 約11分 / 約5,700字


YMYLとは何か

YMYLとは「Your Money or Your Life」の略で、人の健康・安全・経済的な安定・幸福に影響を与えうるコンテンツを指す概念です。Googleの検索品質評価ガイドラインの中で定義されており、こうしたテーマのページには、通常のコンテンツよりもはるかに高い品質基準が適用されます。

出典:Search Engine Land「What is YMYL? Google’s high-stakes content category」

Googleは2013年、検索品質評価ガイドラインの一部としてYMYLの概念を初めて導入しました。当初は「現在または将来の幸福に影響を与えるページ」というシンプルな定義でしたが、その後の改訂を経て、対象範囲は大きく広がっています。

出典:Search Engine Land「What is YMYL? Google’s high-stakes content category」

YMYLに該当する主なカテゴリ

YMYLに該当する代表的なカテゴリとしては、症状や治療法、薬に関する情報などの医療・健康分野、投資や税金、ローン、retirement(退職後の資産形成)に関する財務分野、法律や権利、契約に関する法律分野などが挙げられます。

出典:HM Digital Solution「Google Quality Rater Guidelines: E-E-A-T & SEO Guide 2026」

法律分野については、Googleのガイドライン内で直接「法律サービス」という言葉が使われているわけではありませんが、刑事弁護や民事責任など、人の人生や経済状況に大きな影響を与えうる分野として、実務上はYMYLに準じる扱いをされることが一般的です。

出典:Search Engine Land「What is YMYL? Google’s high-stakes content category」

また、ECサイトのように直接お金のやり取りが発生するサイトも、健康や資産に影響する商品を扱っている場合はYMYLに該当しうるとされています。こうしたサイトでは、住所を明記した問い合わせページやカスタマーサポートページの有無が、評価の一部として確認されます。

出典:Practical Ecommerce「’Your Money or Your Life,’ Defined by Google」

2025年9月の更新で何が変わったか

【追記】2025年9月11日に公開された最新版のガイドラインでは、YMYLの定義に大きな変更が加えられました。これまでの健康・財務・安全に加えて、政治や市民生活、社会に関するテーマ、具体的には選挙や投票に関する情報が、新たにYMYLの対象として明記されたのです。

出典:theguidex.com「Google Quality Rater Guidelines Explained」

この更新は、全182ページに及ぶガイドラインの中でも特に注目された変更点の一つです。AIによる検索結果(AI Overviews)の評価基準の追加とあわせて、情報の正確性が社会的な信頼に直結する領域への警戒を強めていることがうかがえます。

出典:groundingpage.com「Google Search Quality Rater Guidelines」

なぜYMYLは高い基準を求められるのか

YMYLのテーマが厳しく評価される理由は、情報が不正確だった場合の影響の大きさにあります。誤った医療情報を信じて治療を誤ったり、不確かな投資情報で資産を失ったりするなど、YMYL領域での低品質な情報は、読者の人生に直接的かつ深刻な被害を与えかねません。

出典:Google Search Central「Creating Helpful, Reliable, People-First Content」

ガイドライン内では、テーマ自体が危険性を持つ場合(自傷行為や犯罪行為、過激主義に関する情報など)と、情報が不正確であることによって初めて害が生じる場合(誤った医療・financial情報など)の、2つの観点からYMYLの該当性が説明されています。

出典:Google公式「General Guidelines」2025年9月11日版

YMYLは「ランキング要因」ではない、という位置づけ

E-E-A-Tと同様、YMYLという分類そのものが検索順位を直接決めているわけではありません。Google自身も、YMYLに該当するテーマではE-E-A-Tの評価により大きな重みを置く、という形でアルゴリズムの調整に反映させていると説明しています。

出典:Google Search Central「Creating Helpful, Reliable, People-First Content」

つまり「YMYLだから順位が下がる」わけではなく、「YMYLだからこそE-E-A-Tの粗さが順位に影響しやすくなる」という理解が正確です。YMYL領域を扱うサイトほど、著者の専門性や情報の正確性に、より慎重に向き合う必要があるということになります。

出典:Clearscope「What Is YMYL and Why It Matters for SEO」

AIによる大量生成コンテンツとYMYLの厳格化

【追記】生成AIによって大量の記事を短時間で作成できるようになったことを受けて、2025年1月の更新では、独自性のない、他サイトからの転載や言い換えに過ぎないコンテンツ、人の手による確認を経ずに低品質な形でAI生成されたコンテンツに対して、最低評価を与えるという方針が明記されました。

出典:iPullRank「Google’s Search Quality Rater Guidelines and YMYL in the Age of AI Search」

この方針は、YMYL領域に限った話ではありませんが、影響が特に大きく出るのはYMYL領域です。もしAIが数秒で書けてしまうような、深みのない一般論だけの記事になっていれば、それは評価者にも低品質と判断されやすい状態にあるということです。

出典:iPullRank「Google’s Search Quality Rater Guidelines and YMYL in the Age of AI Search」

自社サイトがYMYLに該当するか判断する方法

自社のコンテンツがYMYLに該当するかどうかを判断する際は、「この情報が不正確だった場合、読者の健康・安全・資産・重要な意思決定に影響を与えうるか」という問いを立ててみるのが実務的な方法です。この問いに「はい」と答えられる場合、Googleはそのコンテンツを高い確率でYMYLとみなすとされています。

出典:Search Engine Land「What is YMYL? Google’s high-stakes content category」

Web制作やSEO運用の現場に置き換えると、健康食品や美容医療、士業、金融商品、不動産、保険といった業種のクライアントサイトは、ほぼ確実にYMYLに該当すると考えて差し支えありません。こうした業種の記事を制作する際は、著者情報や監修体制を通常よりも一段厚く用意しておくことが望ましいでしょう。

まとめ

YMYLは「Your Money or Your Life」の略で、健康・財務・安全・社会的な幸福に影響を与えうるコンテンツを指す、Googleの検索品質評価ガイドライン上の概念です。2025年9月の更新により、対象範囲は市民生活や選挙情報にまで広がりました。

YMYLに該当するテーマでは、通常以上にE-E-A-Tの厳密さが問われます。自社のコンテンツがYMYLに該当するかどうかを見極めた上で、著者情報の充実や専門家による監修体制など、テーマの重みに見合った品質担保の仕組みを用意しておくことが、これからのSEO運用ではますます重要になっていきます。

YMYL領域のコンテンツ制作や監修体制の構築について相談したい場合は、ゲツコーギルドまでお気軽にご連絡ください。

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作成日: 2024.04.15

更新日: 2026.08.06

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木村ロキ

江戸下町産。WEBプロデューサー兼CEO。東日本大震災をきっかけに、場所や時間を選ばないクリエイターの働き方を体現するべく、慣れ親しんだ東京を離れ、瀬戸内海の離島へと移住。またフリーランスの地位向上と理想的なweb制作集団を構築するために、女性制作ギルド 秘密結社キユリアス(Qrious)を立ち上げるほか、地方創生や地域活性化、クリエイターの育成や再生、再起に注力し、現在3つのクリエイティブ・ギルドと1つの再生プロジェクトを運営。ボーラーハットがトレードマーク。現在は離島から東京へと戻り、新たなステージを構築中。

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